平成20年4月


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3月の民の謡 5月の民の謡

民の謡 篠笛 発表会・演奏会
平成20年5月24日(土)
清閑院(京都市・岡崎)



開場18:30
演奏19:00〜20:30

篠笛
森田玲
鈴原美鶴

前売2500円
当日3000円
季節の和菓子お土産付き
詳細

4月29日 伊勢大神楽獅子頭納品
■笛吹の独り言■
昨年末に伊勢大神楽講社「加藤菊太夫組」からお話をいただいていた、獅子頭が完成。条件は「とにかく軽く」と「愛のある表情」の2点。伊勢大神楽は通常の祭礼で使用される獅子頭とは使用頻度の概念がまったくことなる。通常、祭礼などで使用される場合は、祭礼前の稽古と当日のみであるが、伊勢大神楽では、年に約300日、雨の日も、風の日も、雪の日も、炎天下でも使用される。強度はもちろんであるが、とにかく軽くなくてはならない。また、愛嬌のある顔でなければならない。厳つい獅子頭は伊勢大神楽には似つかわしくない。2人立ちの時はどこか間の抜けた愛嬌のある「神獣」であり、一人立ちの場面では獅子に神格が備わり、頼もしさを感じる表情でなければならない。

大阪で獅子頭を製作しているところは知らなかったので、岸和田地車彫刻の老舗「木下彫刻工芸」に製作を依頼。泉州地域では親方・木下賢治氏のお父さんにあたる木下舜次郎氏が、「中之濱町」「大手町」の土呂幕を彫っている。また、近年では「沼町」「中北町」そして今年7月に入魂式を迎える「宮本町」の彫物も「木下彫刻工芸」が請け負っている。

菊太夫さんをはじめ、各組の太夫さんから助言をいただき、何とか期日に間に合わせていただいた。

岸校同窓会の後、彫師さんと共に菊太夫さんがいらっしゃる滋賀県八日市まで車を飛ばす。重量は申し分なし、漆を塗ってみないとまだわからないが、概ね問題なしとのご返答をいただいた。

中々、思うような表情と機能(耐久性と重量)を兼ね備えた獅子頭がないということでお話をいただいたが、何とか期待に応えられたようだ。後は漆の仕上がりを待つ。

一方的に伊勢大神楽の音曲の調査をさせていただくだけでは申し訳ない。このような形で獅子頭を納品できたことは、民の謡にとっても非常に意義のあることである。(以前納品させていただいた「祇園囃子=献燈の曲」の飾り房も好評のようである。)



  
連日の作業で方形の木が見る見る獅子の顔に。

軽く色付けをして表情を確認。


これ以上ダイエットするとドクターストップがかかります。

神楽宿に到着。
親兄弟と涙の対面。

・・・岸和田に戻って打ち上げ・・・

4月29日 岸和田中学・高等学校 同窓会
■笛吹の独り言■
発表会の打ち上げの余韻がまだ残っている。気合いを入れて岸高の同窓会へ。同窓会といっても「岸和田中学」時代のご年配の方々から若者までが集まる「同窓総会」である。今年の講話はJAXA(宇宙航空研究開発機構)でHTVロケットのプロジェクトマネージャー虎野吉彦さん。岸高卒業生には凄い人が多い。岸和田市長の野口聖さんも岸高、前の市長の原昇さんも岸高、140Bの江さんも岸高、うちの鈴原も岸高。世界的に有名なコシノ三姉妹のコシノジュンコさんも岸高出身。確か現在も使われている女子の制服は、ジュンコさんのお母さんである小篠綾子のデザイン。

虎野吉彦さん JAXAホームページより。







宇宙開発の歴史、日本の宇宙開発の展望、そして宇宙開発の意義、国際宇宙ステーション(ISS: International Space Station)などを、かなりわかりやすく、かつ1分に一回は笑いを取りながら講演。
JAXA(やくざ)がHTV(エッチなテレビ)を作っている・・などの「なんのこっちゃ?」ネタから、高度な知的冗談まで幅広く駆使。
(笑いの取り方で見習うことろが多かった。非常に勉強になった)。

一回のロケット打ち上げに国民一人あたり、およそ100〜200円の費用が必要とのこと。
税金が用いられるのでそれなりの大義名分が必要である。

私たちはなぜ宇宙に向かうのか?
1、生活に役立て、生活をより豊かにし、地球文明を発展させる〜人工衛星の利用(ネット・携帯)、宇宙環境の利用(新薬・新素材の合成)
2、美しい地球を子孫に引き継ぐ〜人工衛星からの自然環境変化の監視など
3、宇宙の謎を解明し、生命を探す〜究極の謎である「生命とは何か」を探る。
など、話されていたと思う。

途中随所にクイズがあり、正解するとJAXAグッズが貰える。難しい質問には答えられず、かつ、簡単な質問には前列の先輩方が次々に答えていく。
その中でついにチャンスが到来。
『宇宙開発について一番わかってもらいやすいのは、これをみてもらえればと思うのですが、知っている方は?』
アニメの映像が出るが会場は『し〜ん・・・』
180人誰も答えられない(あるいはアニメというものに対して躊躇したか?)
これはどう考えても『ふしぎの海のナディア』『エヴァンゲリオン』などで有名なGAINAXの記念すべき第一作『オネアミスの翼』である。
多少の勇気を振り絞って『ハイ!(思わず声が裏返ってしまった)』
見事正解。宇宙食か逆砂時計か迷ったあげく、砂時計をゲット。次いでに宇宙飛行士募集のレアポスターもいただく



 

浦沢直樹氏による鉄腕アトム(手塚治虫氏)のリメイク「PLUTO」にも触れられていた。ハイクオリティのアニメは見た方が良い。
『ガンダム』と『999』は出てこなかった。残念。



現在「国際宇宙ステーション 宇宙飛行士候補者募集」。皆さんも是非応募下さいとのこと。



■岸和田高校HP■
■岸和田中学・高等学校同窓会HP■

4月27日 第六回 民の謡「篠笛発表会」
■民の謡事務局■
今年も多くのお客さんにご来場いただきました。門下生の皆さんもいつも以上に力を発揮できたように思います。当日の詳細はこちらにございます。門下生の皆さん、お客様、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

発表会詳細報告

■笛吹きの独り言■
細かい報告はこちらのページで。一日前、鈴原から『今年は賞状ないんですか?』と聞かれ、『そんなん去年あったけ?』と思いながらも、急遽、賞状を作成。一日前に「面倒くさい」と思いながらも、打ち上げでかなりの盛り上がることができたので、無理して作って良かった。来年はもう少し早めに準備する。門下生のM橋さんからは、笛紋入りのストラップをいただいた。人数分以上あったので参加賞として皆さんにお配りする。

すばらしい一日であった。皆さんありがとう。






4月23日 群鶏
■民の謡事務局■
先日師匠が伊勢で購入した鶏達が届きました。高かったそうなので、鑑賞してあげて下さい。

■笛吹きの独り言■
もちろんなのであるが鑑賞するしか使い道がない。お稽古の帰り(個人稽古の方)に皆さんと目が合うように配置している。声を掛けてあげて下さい。



師匠お気に入りの1羽です。

4月21日 京都新聞
■笛吹の独り言■
4月1日から「京都新聞」を購読している。今後京都での活動が増えるであろうことと、京都を中心とした、学術・芸術・文化活動の情報に敏感になっておくためである。なんとっ!郵便で届きます。数日遅れてまとめて届きます。全ページ目を通すのは大変ですが、通すようにしております。従業員にも読むように指示を出しています。そのうち京都検定を受けるとか言い出すかもしれません。


4月20日 合同稽古(発表会・予行演習)
■民の謡事務局■
発表会まであと一週間。今日の合同は完全予行演習です。本番通りの衣装で吹くことも重要です。出演者全員の連帯感が強まり、より勢いが付きました。本番に向けて体調を整え、精神を高めていきましょう。





4月19日 篠民研 勉強会
■民の謡事務局■
今日は伊勢大神楽の各演目「八舞八曲」の復習です。(五月から篠民研の体制を整え直します)。



4月18日 静岡県高校教育音楽研究会主催の春の指導者講習会
■民の謡事務局■
今日は静岡県教育委員会音楽部会(高校)での講習です。早朝に出発、泊まり掛けで静岡まで。新大阪で師匠がお土産を物色(めったにない光景です)。師匠も主催者の方々に気を使えるようになったかと関心していると、販売員の方に『賞味期限きれてる赤福ない?』と聞いておられます。どうやら静岡の授業のつかみとして用いる魂胆のようです。


静岡に行っても師匠のいつもの勢いは止まりません。準備した赤福で掴みはOK。数分置きに一回は笑いを取りながら授業を前に前にと進めていきます。2時間という限られた時間ですが、「民俗芸能の篠笛の魅力」「神賑の意味」などにはじまり、「口唱歌」「六・五・三の音」そして最後には「餅搗き囃子の裏笛の習得」まで進めることができました。さすが音楽の先生だけあって皆さん飲み込みが早く、順調に講習は進みました。





目にもとまらぬ早業で、音が出ない人の口の形と笛の位置を調整し、出る人に対しては、よりその音色に艶が出るように指導。

あっという間の2時間。質問は尽きませんでしたが、続きは懇親会へ。


懇親会〜二次会はかなり盛り上がりました。現場の先生方の理想と苦悩、そして現在の学校教育抱える大きな流れ、あれだけ真剣に師匠が議論を交わしている姿は久しぶりです。

民の謡の大きな目標は、「国語」=「日本語」と同じように、「音楽」=「日本音楽」の授業を指す世の中になるよう貢献していくことです。もちろん「英語」にあたる「西洋音楽」、「地理」にあたる「民族音楽」も重要ですが、我々は日本人である限り、主が「日本音楽」、副が「外国音楽」でなければなりません。ローカルな観点なくしてグローバルなしです。今回は、現場の先生から日頃師匠が言っておられるような上記の内容を積極的に語っていただき、驚きと嬉しさで一杯です。ここ最近で最もおいしいお酒が飲めました。

若い先生の感想『授業で篠笛を採り入れると、一人、また一人と生徒が倒れていきます(息が苦しくて)』『できない生徒の気持ちがわかりました』・・など。楽しく、真剣に授業ができました。

■笛吹きの独り言■
私と意見が完全に一致する先生、少しずれる先生、まったく違う先生、多くの先生達とかなり熱い議論ができた。意見が異なっても楽しかった要因の一つは「笑い」であろう。「機知の効いた笑い」を心得た先生が多かった。また静岡には足を運びたい。


焼酎の緑茶割には驚いた。極濃の緑茶がペットボトルで運ばれてくる。さすがは静岡。かなり飲みやすいとのことで奨められたが、お酒はお酒の味がしてお酒であるので、この日はお酒を飲みたかったので一杯だけいただいて、あとは水割で。鈴原は気に入ったようだった。
 

民の謡のHPを見つけてくれたS先生。民の謡に何度もお稽古に通われたO先生。この度は本当にありがとうございました。

4月17日 改訂版 『篠笛事始』 完成
■民の謡事務局■
新学期が始まり、学校教材用の注文が多くなりました。学校は一気に100冊単位の注文がありますので、『篠笛事始』を増刷することにしました。その際、より内容を充実させるために、大幅に改訂増補しました。下の写真・左が「改訂版」、右が「通常版」です。文字や解説文が増えております。

また『旧版』にはCD『いろは』に収録している曲の譜がすべて掲載されていませんでしたが『改訂版』には「あんたがたどこさ」「とおりゃんせ」「祖谷の粉ひき唄」「花笠踊り唄」などが「追譜」として付属しております。

師匠が合同講習会、文化センターでの講習会などで、蓄積した経験と知識が満載です。

(お稽古中に師匠はよくメモを側に置いていますが、効果的な教え方を思いついた時に記録しておくためのものです)。

既に「旧版」をお持ちの方、あるいは『練習用篠笛譜・其の壱』をお持ちの方には、値引きをし800円で販売しております。「旧版・篠笛事始」にはCD『馬鹿囃子・餅付き囃子』がついております。『練習用篠笛譜』をお持ちの方でCDが必要な方には500円で販売しております。詳しくはメールまたは電話にてお問い合わせください。
貴重な情報が満載で、我々講師も非常に役立っております。是非ご活用下さい。




 


篠笛独習教材一式(ロ)6150円税込みです。

■民の謡事務局■
5月3日の岸和田市市民フェスティバルに向け猛特訓です。曲目は「餅搗き囃子」と「馬鹿囃子」を予定。後半は「いろは組」の2人を特訓。発表会では二人で「馬鹿囃子」を披露。まずまずの仕上がりです。


4月14日 伊勢神宮 伊勢大神楽奉納
■笛吹きの独り言■
毎年恒例の伊勢神宮の伊勢大神楽奉納。すべての組が集まるのは年に二度。12月23日の神講(翌日には「総まわし」)。そして、4月の伊勢神宮である。早朝6時半の電車で内宮へ向かう。諸般の事情により同行者一名。内容の深い会話をしながらの道中となった。

各太夫さんを筆頭に総勢40名。参集殿にて正装し、内宮へ参拝。その後、神楽殿にて「大々神楽」をあげての御祈祷が執り行なわれる。その後、参集殿の能舞台にて「伊勢大神楽」の奉納(約45分)。朝から雨がぱらついていたが、午後からは天気に。おはらい町の岩戸屋にて昼食をいただく。源太夫さんから大変貴重なお話を聞かせていただきました。昼食後、おかげ横町を散策。赤福本店横の五十鈴茶屋二階の座敷で太夫さん達と一緒に赤福をいただく(赤福は完全復活を遂げているようで、午前中で完売状態)。平日であるが、ここ数年で最も参拝客が多いように感じられた(遷宮が近いからだという話を聞く)。

宇治橋前。


内宮へ向かう一行。


「寄せ太鼓」の後、始まりの神楽「鈴の舞」。続いて「四方の舞」。


獅子と天狗がじゃれ遊ぶ「扇の舞」




「献燈の曲」では「祇園囃子」と「天神囃子(馬鹿囃子)」が奏される。茶碗を投げ渡す際には「岡崎の笛」→「扇丸」。今回は省略されたが、最後に木板が一枚残り「お木曳きの歌」が歌われる。


「神来舞(しぐるま)」。演目名は後半に獅子が狂い舞うことに由来するようだ。

 「花魁道中の曲」略して「魁曲(らんぎょく)」
台師に悪戯をしたり、肩を叩いたり・・。


一本立ち。もう一頭の獅子も加わり「伊勢音頭」を唱和。


間髪を入れず獅子が「おかめ(アメノウズメノミコト)」に早替わり。「アメノウズメの駒あそび」と呼ばれる。獅子を馬(駒)に見立てたことからの名称か?通常はここから「四方(しょう)掛かり」に入るのであるが、橋掛かりを利用してそのまま掃けるという洒落た演出。


復活の赤福。五十鈴川に泳ぐ鯉幟。桜もかろうじて残る。上流に宅地がないため清流が保たれている。

5月末〆切の『たいころじい』「伊勢大神楽の音曲構成A」に向けて気合いが入った。とにかく無機質な論文ではなく、きっちりとしたデータに基づきつつも、随所に伊勢大神楽の人々の温かな雰囲気や、こだわり、長い歴史を経て醸し出される匂いのようなモノが感じられる内容にしたい。

帰りしに、おかげ横町内に彫物屋を発見。店内の作品の一つがどうしても私の心を惹く。悩むこと20分。店を出て頭を冷やすこと20分。さらに悩むこと10分。同伴者も買って損はないと判子を押す。事務所の鈴原に電話でその感動を必死に伝えたが『自分のお小遣いで買う分にはどうぞ』との冷ややかな反応。それを受け、さらに10分悩んだあげく、伊勢神宮→天照大神→太陽→日の出→鶏→伊勢大神楽の天狗の鳥兜→お越しの笛→鶏→飼うべし→買うべし、という無理矢理なご縁を感じつつ、彫物屋さんで値切ってもいいのかとも思いつつ、少し安くしてもらえたので、思い切って買っしまった。数日後に到着予定。こうご期待!雌雄の鶏にチビが5羽。


4月12日 篠民研 勉強会
■民の謡事務局■
第二十回目を数えた篠民研・勉強会。今日は「カミあそび」の口唱歌の続きと、泉州各地の盆踊りを映像で勉強しました。右下はM端さんのお母さんが造られた獅子の置物です。



4月8日 京都教室
■笛吹の独り言■
門下生の数は約80人。人数は増えたが「篠笛」「篠笛民俗文化」についての理解がまだまだ不十分である。演奏だけできても「篠笛」を語ることができなければ門下生自信も恥ずかしいし、その指導者である私はもっと恥ずかしい。趣味の延長であってもかまわない。ただ「意識」を持って「笛を吹く」ことが、地域のため、ひいては日本のためになるのだということを忘れずにおきたい。今日は講義の時間を十分にとった。





4月7日 天理
■笛吹の独り言■
所用で奈良に。次いでに天理へ。天理教の「みかぐらうた」では、太鼓・鉦・ちゃんぽん(手拍子)・三味線・琴(箏?)・胡弓などに加えて、篠笛(四笨調子)が使用される。駅前の楽器店でCDを購入。見聞が広まった。

4月4日 伊勢大神楽・岸和田招聘チラシ完成。
■民の謡事務局■
今年で六年目になる「伊勢大神楽招聘」。お城まつりに間に合わせるために、早目の完成となりました。



4月4〜6日 お城まつり・紀州街道にぎわい市・篠民研
■民の謡事務局■
4日〜6日は「お城まつり」、6日は「紀州街道にぎわい市」に出店。毎年恒例の行事です。多くの生徒さんにも手伝っていただき、花見をしながら楽しく過ごすことができました。



 毎年・小太鼓の試し打ちには子供たちの行列ができます。




土曜日の夜は「紀州街道にぎわい市・前夜祭」。「越中おわら風の盆・関西支部」の方々が紀州街道を練りました。
「篠民研勉強会」を兼ねての見学です。
(写真:六覺千手)

■笛吹きの独り言■
昨年は、小太鼓を打ちに来る幼児〜小中学生まで「均等打ち」がほとんどであったが、今年はまったくと言ってよい程「均等打ち」がなくなっていた。この数年必死に「均等打ち廃止運動」訴え続けた成果が出てきたようだ。今や均等打ちは現役の青年団だけの文化となりつつある。しかしながら、今の青年団にすべての罪があるというわけではない。教育とは洗脳であるから、幼少の頃に「均等打ち」で育った者がそれが正しいと思うのは当然であるだろうし、岸和田以外から地車を曳きに来る「助氏子」にとっても、関わった町が「均等打ち」であれば、それが正しいと思わざるを得ない。

※「均等打ち」・・・・「均等打ち」とは、岸和田だんじり祭囃子の基本の地打ち(3打一節)が、「並あし打ち」であるべき本来の姿(タンカタン ●・●●・・)から、3打が均等の姿(●●●・)に変化したことを嘆いて、森田玲が命名した造語。

今年は、子供に付添うお母さんも、お父さんも、もちろんその子供も「並あし打ち」であった。去年「均等打ち」にストレスを感じながら出店したことを思い返すと、今年は何と素晴らしい3日間であろうか。

嬉しいことがもう一つ。紀州街道にぎわい市で、小学生が5、6人「太鼓を叩かしてよぉ〜」と寄ってきた。何か営業妨害になりそうなのが集まってきたなあと思ったのではあるが、打たさないわけにはいかない。渋々ブチ(桴)を渡すと、即座に鳴物が始まった。そして、その感性の良さに仰天した。この5、6年間に聴いた、現役青年団の鳴物を遙かに凌ぐものであった。南町と大工町と・・・どこだったか小学生の仲良しグループのようであるが、音良し、拍子良し、センス良し、笛を合わせていてこんなに気持ちの良い太鼓は久しぶりである。最近流行?の、格好から入る打ち方ではなく、まずどうやったらしっかりと拍子を刻めて、良い音が出るかを考えた上でのバチ捌きであり、その結果自然と格好の良いバチ捌となっているのである。

この後にやって来た、どこの町の青年団かわからないが、打たしてくれと言って爆音でタンカタンタンカタンと、ブチを大げさに振り上げて打つ姿には、哀れみさえ感じてしまう。桴は斜めに入るし、ブチを自分から抜きに行くから胴が響いていない、さらに左右バチのの音色・音量が異なる。昔はこのような感性に乏しい人物は鳴物を担当することができなかったはずであるが、近年は人数不足(氏子の絶対数の減少+鳴物希望者の減少)により、鳴物に向いていない者も地車に乗り込める(乗り込まざるを得ない)状況が成立しているのである。これが、鳴物の水準低下に繋がる一因となっているのであろう。




話が逸れたが、横にいた、元・中町の鳴物係だった方も「この子ら、ええ太鼓うつなあ〜」と感嘆していたので、先ほどの小学生達に対する私の印象は勘違いではなさそうである。このような子供達がいることに感動と安心感を覚えた。

あまりの気持ちよさに、笛をずっと吹いていたかったが、ここで重要なことに気付く。
「この子ら、笛は吹けへんの?」という根本的な疑問である。

私 『お前ら、笛わい?』
お子様たち 『笛はよう吹かん』
私 『アホか?祭の時どないすんねん』
お子様たち 『知らん』
私 『知らんて何やねん。教えたるから(岸和田的に言えば、教えちゃるさかにに・・か? )、誰か吹けよ』
小僧達 『なあ、おっちゃん そんなんええから早よ太鼓叩かしてよ』
私 『おっちゃん?お前ら喧嘩売ってんか?散れ散れ!笛吹く気になったら戻ってこい』

太鼓は打っても笛を吹きたいという子供が極端に少ない(こども教室でも同様の現象)。
ただ、笛が嫌いというわけではなく、音が出ないから、難しい、面倒くさい等の理由で敬遠しているだけなのは確かである。

「あいつら、ええ太鼓打てるのにもったいないなあ」と思っていたら。1時間後にまた戻ってきた。

小僧達(人数が増えて勢い倍増) 『おっちゃん、太鼓打たして!』
私 『せやから 「おっちゃんはやめい」て言うてんのにわからんやっちゃなあ〜』
お子様たち 『ほんなら笛吹くから』
・・・・・・本当は吹けるようになりたいのであろう。一人がやり出すと、俺も俺もと笛の取り合いになった。

うるさいし、(給食の?)牛乳臭いし、基本的に私は子供は嫌いである。

しかし、笛を吹き、太鼓が打て、素直に喜ぶ姿、あるいは、何とか私から笛や太鼓を習得しようとする姿を見ると、その希望に応えたいという衝動に駆られる。

以前、何かのシンポジウムで『森田さんは子供たちにも笛を教えたり、だんじり塾を開いたりしていますが、その中で特に気を付けていることはありますか?』という質問をされたことがある。私は『子供に対して手加減しないこと』と答えたように記憶している。難しい漢字や言葉、知らない単語の意味は、もちろん補足しなければならないが、「本物」に接する、さらに「本物」を、その真髄を削ぎ落とすことなく分かり易く伝えることができれば、直感的かつ理論的に子供達は喜ぶのである。その伝え方に工夫を凝らさないから、安易に、いわゆる「子供用の音楽」「子供用の演劇」「子供用の・・・・」というパタンに陥ってしまうのである。

「子供用の・・・」と言いながら、これは大人が逃げるための常套手段である。
子供の「これは何?あれは何?」に真剣勝負で答えなければならない。

「民の謡」は私塾であるので、(ある程度やる気のない人間をその気にさせる工夫はするが)基本的に、やる気のある子供を優先する。それを考えると義務教育・公立の先生は大変だとも思うが、そもそも公立とはそういう所であるので、それを苦に感じる人は公立の先生にならなければ良いのではと思いつつ、そうは言っても、メディアなどで報道されているように、雑務が多かったり、モンスターペアレントがいたりと、やはり大変なんだろうなと思ったりもする。職業が学校の先生でなくてよかった。

話が長くなったが、要は子供の能力を侮ってはいけないということを再認識した三日間であった。大人が思う以上に、理解できているし、感動している。その子供達と真剣勝負で会話していると、子供たちから学ぶことも多く、ありがたいことにこちらの能力も上がり、感動もできる。

思わず、私が最も不得意とする子供について語ったしまった。それより何より『たいころじい』の原稿に取り掛からねばならない。

毎年臨時に曳き出される「本町」の地車。

 子供教室の生徒+α


補:最近毎日のように飛行船を目にする?定期便が就航したのだろうか?
夜も飛んでいるが、音はヘリコプターの十分の一程度。

 
この日、生まれて初めての花見。約1時間。日頃は飲まないビールを片手に(屋台では焼酎がない)、桜を味わう。
右:現在工事中の「宮本町」地車小屋。入魂式は7月。大工:吉為工務店、彫物:木下彫刻工芸。素晴らしい地車が完成しつつあるという噂を聞いた。楽しみである。

4月3日 笛と太鼓のこども教室
■民の謡事務局■
5月3日(日)「笛と太鼓のこども教室」門下生が「岸和田市民フェスティバル」に参加することが決定しました。教室の発足から約一年。新たな第一歩です。※「こども教室」の見学をご希望の方は「民の謡」までご連絡下さい。

■笛吹きの独り言■
久々の「こども教室」。笛の音量は出てきた。音色も良い。ただし、どの音を目指して(強調して)吹くのか、個人によって異なるので、全体的に説得力に欠ける。この辺りを調整。あとは出入りと歩き方、構え方なの視覚的な問題。子供はすぐにフニャフニャと体が揺れる。人の話をじっと聞けない。この状態で舞台に上げるわけにはいかないので、厳しく厳しく指導。

(今日はホワイトボードがあって助かった。やはり説明には文字と図が必要)



「子供は供えモノではないから供という文字を避けたい」という意見があるようだ。名詞は漢字で表記して視覚的に認識したいからである。余談であるが、私は「子供教室」のようにコドモを漢字で表記したい。例えば「岸和田市民フェスティバルにこどもたちが参加します」よりも「岸和田市民フェスティバルに子供たちが参加します」の方が一瞬で意味を捉えやすい。この場合、子供達とすると、子供という文字が浮き出てこないので、「たち」は平仮名にする(本当は漢字を用いたい)。『岸和田祭音百景』や『地車名所独案内』では推敲に推敲を重ねているが、この「本民」は、書きっぱなしの放ったからしである。であるから「偉そうなこと言うてても表記ゆれまくりやん!」と突っ込まないように。



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