| 4月29日 伊勢大神楽獅子頭納品 |
■笛吹の独り言■
昨年末に伊勢大神楽講社「加藤菊太夫組」からお話をいただいていた、獅子頭が完成。条件は「とにかく軽く」と「愛のある表情」の2点。伊勢大神楽は通常の祭礼で使用される獅子頭とは使用頻度の概念がまったくことなる。通常、祭礼などで使用される場合は、祭礼前の稽古と当日のみであるが、伊勢大神楽では、年に約300日、雨の日も、風の日も、雪の日も、炎天下でも使用される。強度はもちろんであるが、とにかく軽くなくてはならない。また、愛嬌のある顔でなければならない。厳つい獅子頭は伊勢大神楽には似つかわしくない。2人立ちの時はどこか間の抜けた愛嬌のある「神獣」であり、一人立ちの場面では獅子に神格が備わり、頼もしさを感じる表情でなければならない。
大阪で獅子頭を製作しているところは知らなかったので、岸和田地車彫刻の老舗「木下彫刻工芸」に製作を依頼。泉州地域では親方・木下賢治氏のお父さんにあたる木下舜次郎氏が、「中之濱町」「大手町」の土呂幕を彫っている。また、近年では「沼町」「中北町」そして今年7月に入魂式を迎える「宮本町」の彫物も「木下彫刻工芸」が請け負っている。
菊太夫さんをはじめ、各組の太夫さんから助言をいただき、何とか期日に間に合わせていただいた。
岸校同窓会の後、彫師さんと共に菊太夫さんがいらっしゃる滋賀県八日市まで車を飛ばす。重量は申し分なし、漆を塗ってみないとまだわからないが、概ね問題なしとのご返答をいただいた。
中々、思うような表情と機能(耐久性と重量)を兼ね備えた獅子頭がないということでお話をいただいたが、何とか期待に応えられたようだ。後は漆の仕上がりを待つ。
一方的に伊勢大神楽の音曲の調査をさせていただくだけでは申し訳ない。このような形で獅子頭を納品できたことは、民の謡にとっても非常に意義のあることである。(以前納品させていただいた「祇園囃子=献燈の曲」の飾り房も好評のようである。)


連日の作業で方形の木が見る見る獅子の顔に。
軽く色付けをして表情を確認。

これ以上ダイエットするとドクターストップがかかります。
神楽宿に到着。
親兄弟と涙の対面。
・・・岸和田に戻って打ち上げ・・・ |
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